「雛人形はいつ片付ければいいの？」
「雛人形について色々知りたい」
「今後、雛人形業界はどうなっていくのか知りたい」
雛人形を知らない日本人は稀ですが、その由来などを詳しく知っている人は多くありません。
飾る時期は立春がスタートであり、そこから同月中旬にかけて飾ることになります。
目安としては節句の7日前までに済ませると良いでしょう。
そして節句が終了したら、そこから三月の中頃までに片付けることがセオリーです。
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雨天を避けて湿度が低い日に片付ける
ただし、どの日に実施しても良いというわけではありません。
基本的には雨天を避けて、湿度が低い日を選びましょう。
もし片付けずに処分する場合は、他のゴミと同様の扱いにするのは間違いです。
法律で決められているルールではないですが、人形供養を受けることが慣習になっています。
また、長女にしか必要ないと思っている人もいるでしょう。
その考えが浸透している地域もありますが、これに関してもルールでは決まっておらず、次女に持たせても問題はありません。
それどころか三女や四女も同様であり、小型でも構わないので用意してあげることが理想です。
あまり兼用は良くないのが実情
そう言われると、長女の分を順番に使っていけば良いと思う人もいるでしょう。
確かに経済的ですが、あまり兼用は良くないのが実情です。
一人ずつ準備してあげることが望ましいため、資金的に余裕があるならそうしてあげましょう。
とはいえ、あくまでも心情的な問題であり、本人たちが納得しているなら問題はありません。
雛人形は精巧に作られることが一般的であり、玩具の人形などと比べると耐久性も勝っています。
そのため大事に使えば、何十年でも長持ちすることは十分にありえます。
家族の象徴としてずっと使い続けているケースも多いです。
湿気には強くないので、前述のように片付けるタイミングに気を付けましょう。
片付ける時期が遅くなるとお嫁に行く時期も遅くなる？
雛人形にはいろいろな言い伝えがあります。
たとえば、片付ける時期が遅くなると、お嫁に行く時期も遅くなるといわれています。
そのような迷信を信じている人は少ないかもしれませんが、あまり気持ちが良いものでもないでしょう。
実はこの言い伝えには根拠はまったくありません。
シーズン内ならどのタイミングでしまっても大丈夫です。
拡大解釈をするなら、季節ものを片付けられないような人は、お嫁のもらい手がないと言われていたのかもしれません。
いずれにせよ、悪ふざけのような迷信なので、何も心配する必要はないでしょう。
2022年に若者の間で雛人形への注目度が上がった理由
それよりも劣化させないことを重視して、慎重に片付けるほうがはるかに重要です。
焦って収納しようとして、損傷させないように注意してください。
きれいに直せる業者は限られているため、買い替えることになる可能性が高いです。
2022年になって、若者の間で雛人形への注目度が上がりました。
その理由として、雛人形が出てくるアニメの存在が挙げられます。
祖父が人形制作の職人であり、主人公もその技術を学んでいます。
ただしアニメのテーマは別であり、おう一人の主人公である女の子がコスプレを趣味にしており、それを手伝うことが主なあらすじとなります。
人形作りのノウハウを活かして、女性用のコスチュームを作るというわけです。
いわゆる恋愛ものですが、人形がクローズアップされる機会も多くありました。
かなり綺麗に描かれていたので、そちらに興味を持つ人もいたのでしょう。
アニメが日本の文化を盛り上げることはよくある
このようにアニメが日本の文化を盛り上げることはよくあります。
今回もその顕著な例であり、第二期が放送されるとさらに興味を持つ人が増えるかもしれません。
しかし、いつまでもアニメを頼りにするのは間違いで、文化を廃れさせない取り組みをすることも大事です。
その際に、これまでの慣習を破らなければならないケースもあるでしょう。
たとえば、お雛様を現代風の女性に置き換えることも一つの手です。
フィギュアのようなキャラにすると、家に飾っておきたいと思う人が増える可能性もあります。
しかし、年配の人たちはそれを文化への冒涜と受け止めることも予想されます。
すでに着物にはそのような傾向が見られるので、大々的にアレンジしにくいという実情があるのです。
若者がミニスカートのようなデザインの浴衣を着ることもありますが、それを非難する声も少なくありません。
形を変えながら生き残っていくのは立派なことであり、頭ごなしに否定するのは間違いです。
こだわりすぎると完全に文化が途絶えてしまうリスクもあります。
まとめ
雛人形は比較的まだしっかり残っているので、この段階でテコ入れしていくことが望ましいです。
このように多様な背景と実情があるので、それらを多く知ることで今後の見方も変わってくるでしょう。
正当な技術を継承している職人が不足しているので、国が保護していく動きを見せてほしいところです。
地域振興の取り組みとして、自治体がバックアップしていくことも望まれます。
いずれにせよ、現状の職人だけの力で活性化させるのは容易ではありません。
組織的にフォローしていくスタンスが不可欠であり、加速させるには地域住民の協力が必要になることもあるでしょう。
