犬を飼う前に知っておきたいことまとめ

犬の散歩 ペット
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コロナの蔓延で犬などのペットを購入する人が増えています。
ただ、「可愛い」「寂しい」などの単純な気持ちで犬を購入すると、犬に迷惑がかかってしまう可能性もあります。

犬の飼育は子供を育てるのと同様に、とても愛情とお金と時間がかかるというものです。
この記事では、犬を飼う前に知っておきたいことをまとめてみましたので、今犬を飼おうと予定している人は是非、目を通して見てください。

犬を購入する前に準備しなければいけないこと

自宅で犬を飼いたいと思っても、生き物である以上購入する前に十分な準備をしておくことが重要となります。
犬を迎える場合には自分以外の命に責任を持てるのか、迎え入れるタイミングが正しいかを冷静に考える必要があります。

気軽に購入してしまいいざ迎えてみると飼育が難しかったり、犬が生きていく上で必要な物が不足していると実感し慌ててしまう可能性も高いです。
後々困ることにならないためにも、きちんと飼育環境を整備出来ているか、犬と過ごす時間や費用を捻出できるのかを事前にチェックしておくことが大切となります。

飼育環境が適切かどうか

まず犬を飼う上で必要となるのが飼育環境が適切かという点であり、基本的に戸建て住宅に住んでいる場合はどのようなサイズの犬も問題なく飼うことができる環境といえます。
しかしアパートやマンションに住んでいる場合は建物自体がペット飼育可能であるか確認を行うようにしましょう。

近年はペット飼育可能な物件も増えてきているので犬を飼っているご家庭も多いですが、アパートやマンションの規約で小型犬のみ、飼うのは2匹まで、しつけをきちんと行いベランダには出さない、共有スペースでは必ず抱っこをするといったルールが設けられている場合は多いです。
そのため犬を飼おうとしている物件で、どのようなルールがあるのかも事前に確認を行う必要があります。

飼育にかける時間の確保

次に飼育にかける時間の確保ですが、猫と異なり犬は必ず散歩の時間を十分に確保する必要があります。
犬種によってはたくさん運動をさせてあげなくてはいけないタイプも多く、最低限でも1日に30分の散歩を2回ほど行うことが理想的だといわれています。

犬にとっての散歩の時間は、余ったエネルギーの発散であったり情緒の安定にもつながるといわれており、無駄吠えが多いという犬は十分な散歩が毎日行えていない可能性が高いこともわかっています。
しつけを行う上でも散歩の時間の確保は必須なので、犬と一緒に生活をしていく上で自分が時間を捻出できるかしっかり計画を立てましょう。

犬を迎える前に必要となる物

そして犬を迎える前に必要となる物として、ケージやトイレ、キャリーケースやドッグフード、給水器や散歩グッズなどは最低限準備を行う必要があります。迎え入れる犬種によって成犬後のサイズが大きく異なるので、買い替えを検討していないなら予め犬種に応じたサイズを想定して購入するようにしましょう。ドッグフードも迎え入れる犬の年齢や犬種に応じた物を選ぶことも大切です。

犬の飼育にはどれぐらい費用がかかるの?

いざ犬を迎え入れる際に多くの方が考えるのが、犬を飼うためにかかる費用はどれくらいになるのかという点です。
実際にペット保険を取り扱っているアニコム損害保険株式会社が2018年に加入者を対象に行った調査によると、犬を飼っているご家庭の支出した費用の平均は年間で48万円ほどだといわれています。

最も高額なのがペットが病気や怪我をした際に発生した治療費

この48万円の内訳の中でも最も高額であったのが、ペットが病気や怪我をした際に発生した治療費であり、年間あたりの支出は7万358円でした。
次に高額であったのが毎日与えることになるドッグフードとおやつ代の5万7,220円であり、その他にもしつけやトレーニング料が5万3,928円でペット保険料が4万9,464円です。
犬種によってはこまめにカットやトリミングが必要な場合もあるので、シャンプーなどを含めてかかる料金が平均で4万7,653円で交通費は4万2,060円や予防ワクチンや健康診断の費用が3万534円となっています。

飼う犬の犬種によってかかる費用は大きく違う

ただしこれは平均でかかった費用であり、飼う犬の犬種によってかかる費用は大きく違ってきます。
例えば体重が5kg未満の超小型犬や、体重5kgから10kg未満の小型犬、体重10kgから15kgの中型犬と体重15kg以上の大型犬で比較してみると4つの区分でも最も高額になるのが大型犬であり年間あたりの費用は75万円ほどです。
特に費用が割高になったのはフードやおやつ代であり14万円9,345円と高く、病気や怪我の治療費やしつけ・トレーニング料、ペット保険料やトリミング費用なども体格に応じて大きく影響を与えます。
その他の体格の犬を飼う場合に必要な年間あたりの費用は、中型犬なら55万円で小型犬は43万円、超小型犬は42万円となり、飼う犬の体格が小さくなるほど費用は少額になる傾向にありますが、小型犬と超小型犬では費用の額はそこまで大きく変わることはありません。

猫を飼う場合に必要な費用の平均は犬に比べると安い

日本国内で人気のペットとして、犬以外に猫を挙げるご家庭は多いですが、実際に猫を飼う場合に必要な費用の平均は年間あたり23万円と犬に比べると安い傾向にあります。
これは猫の特徴の一つに犬よりも体格が小さいことから食費がかからないことや、狂犬病の予防接種やしつけ・トレーニングの費用が不要であることが関係しています。
しかし猫の飼い主は、犬の飼い主に比べてペットの首輪や洋服への嗜好品への支出が少ないことも特徴の一つだと考えられます。
近年はペットに費用をかける飼い主が増えており、特に自分よりもペットに費用をかけている部分としてトリミングサロンを挙げており、これは定期的なトリミングはペットの病気予防のために必要だと考えているためです。

「犬なんて飼うんじゃなかった」と思わないために

日本国内でペットを飼うご家庭は増えている傾向にあり、家族の一員として大切にしているという飼い主は増えてきています。
しかし犬も生き物である以上常に健康でいてくれるわけではなく、人間と同様に病気になったりふとしたことで怪我をしてしまったり、人間よりも早く年をとっていくので最後まで責任を持ってお世話をしていく必要があります。

さらに犬を飼う上で欠かせないのがドッグフードやおやつ、定期的な病院にかかるお金と散歩の時間を捻出していく必要があり、仕事をしている社会人の方や子育てや家事をしている人は日々の生活の中で、自分の時間に犬の世話をプラスしていくことになります。

飼育放棄をしてしまうなどの悲しいニュースも・・・

人によっては自分の生活に余裕がなくなってしまい、飼育放棄をしてしまうなどの悲しいニュースも減らない現状があるため、「犬なんか飼うんじゃなかった」と思うことがないように飼う前に犬を飼うことがどれだけ大変なのかきちんと自分で理解しておくことが必要です。

犬をはじめとした様々なペットを飼うことは、癒やしになりますし人生が豊かになるため、大切な家族として自分の人生になくてはならない存在になってくれます。
しかしそれと同時に犬を飼う上で大変なことである費用がかかる点やケージやトイレの掃除をこまめに行うこと、しつけの必要や毛の手入れやシャンプー、爪切りを行うこと、そして毎日の散歩です。

犬を飼うことの大変さを知る

昔は室外で犬を飼ったり、家の残りのご飯を与えたりワクチンなどをしっかり摂取するというご家庭は少なかったですが、現在は犬の健康を考えてフードの必要性や定期的なワクチン接種、そして安全に飼うために必要な散歩道具やケージ、キャリーケースを全て用意するとまとまった費用が発生します。
さらに人間が排泄をするように犬も毎日排泄をするので、ペットシーツの交換やケージの掃除も飼い主が行う必要がありますし、健康を考えるとこまめに清潔な状態を維持してあげることがかかせません。

そして散歩をしたり室内で飼う上で上で最低限のしつけは必要ですし、健康を維持するためには爪切りやシャンプー・トリミングをしてあげるためにさらに費用や手間がかかります。
この費用や散歩の時間の捻出、しっかりとしたお世話をすることが出来ない人は犬を飼うことは不可能であることを理解しておきましょう。

今までよりも旅行に気軽に行くことができなくなる

そして犬を飼うということは今までよりも旅行に気軽に行くことができなくなります。
特に何日も家を空ける必要がある海外旅行には行くことが出来ないため、犬を連れていけない場合はペットホテルに預けるため費用が発生するなど、犬を飼うことの不自由さをきちんと把握した上で飼う必要があります。

犬を飼うメリットとデメリット

犬を飼う上で多くの方は大変さばかりを気にしてしまう人も少なくありませんが、実際に犬と一緒に生活をしていくのはメリットもデメリットもどちらも存在するのだと理解しておく必要があります。

責任感を持つ子供に育ちやすい

実際に飼い始めるとメリットが上回ったという声も多く、特に小さなお子さんがいるファミリーで犬を飼う環境の場合、子供の成長のためにも動物と共に暮らして最後まで責任感を持ってお世話をするという考えが自然に身につくので、責任感を持つ子供に育ちやすいという良い影響が期待できます。

特に近年は共働きのご夫婦が増えてきていることから、自宅で子供とペットが一緒に過ごす時間が増えることからお留守番でのストレスを解消してくれる効果も期待できます。

子供に犬とのふれあい方をきちんと教えることが必要

ただし子供が小さい場合犬のしつけをきちんと行っていなかったり、家族間でルールを設けていないとトラブルが起こってしまう原因にもなるので、子供に犬とのふれあい方をきちんと教えることが必要となります。
実際に生き物の飼育を通して命の大切さを学ぶなど子供の情操教育に良い影響を与えることができることや、乳児から犬を飼うと感染症やアトピー性皮膚炎にかかる確率が低くなるという説がアメリカの研究でわかっています。

子供が先天的に動物アレルギーを持っている可能性がある

ただしデメリットとして子供が先天的に動物アレルギーを持っている可能性があるため、犬を迎え入れようと考えているなら必ず検査を行うようにしましょう。
他にも自宅に乳幼児がいる場合は、子犬や十分にしつけのされていない成犬の場合、室内を汚してしまいがちなので室内の衛生環境に気をつける必要が出てきます。
そして旅行や出かける先も制限されてしまうデメリットがあるので、普段から長期間の海外旅行にいく生活をしている人などは生活に制限が出来てしまうことを理解しておく必要があります。

社会人の一人暮らしの方が犬を飼う場合のメリット

社会人の一人暮らしの方が犬を飼う場合のメリットは、普段一人しかいない家の中に可愛い犬がいてくれることで、疲れを癒やしてくれる存在になってくれます。
そして散歩でこまめに外に出ることになるので、飼い犬を通じて色々な人との出会いが訪れることや、飼い主同士で仲間や友人を作るきっかけにすることができることが挙げられます。

一人暮らしで犬を飼うデメリット

一人暮らしで犬を飼うデメリットは、普段外に仕事に行っている社会人常に自宅にペットを長時間留守番させてしまうことにあるので、万が一病気や怪我をしてしまった場合にすぐに状態に気付けない恐れがあることや、旅行や長時間での外出が難しくなるといったことが挙げられます。

どれぐらいの年収があれば犬を飼える?

犬を飼う環境は様々で、ファミリーで協力して飼う場合もあれば一人暮らしの方が飼う場合もあります。
犬をはじめとしたペットを飼う場合、費用や責任もかかってきます。
特に自分の生活に加えて犬の世話をしなくてはいけない一人暮らしの場合、どれくらいの費用がかかるのか知っておくことも重要であり、どれくらいの収入がないと飼うことが難しいのか知ることも飼い主になるための責任といえます。

ペット可能住宅に移り住む必要がある

まず最初に注目すべきは住んでいる住居であり、戸建て住宅に住んでいる場合は特に気にする必要はありませんが、一人暮らしの大半はマンションやアパートで生活をしているため、住んでいる住居がペット不可の場合は必ずペット可能住宅に移り住む必要があります。
ペット禁止の住宅よりもペット可能住宅の方が家賃や敷金が割高になっているので、この住居に長く住み続けられる収入があるかということも判断基準の一つになります。

ペット可能住宅の家賃は通常の1.5~2割ほど高く設定されている

またペット可能住宅は、通常退去時にかかる原状回復費用の他にペット特有のニオイや汚れをとるクリーニングや脱臭作業、ペットによる引っ掻き傷や噛み傷の修復作業が必要となる場合も多いので、その分費用がかかります。
このことからペット可能住宅の家賃は通常の1.5~2割ほど高く設定されていたり、礼金も普通よりも高いことが多い傾向にあります。

エサやおやつの費用は最低限月5,000円の出費となる

そしてエサやおやつの費用は毎月かかってくるので、最低限月5,000円の出費となりますしペットが高齢化してくるとシニア向けのドッグフードを用意する必要があり、シニア向けのエサの方が割高になっている事が多いのでこのことも考慮しておく必要があります。
さらにおもちゃやトイレシーツで月々3,000~5,000円かかり、医療・治療費などを考慮すると自身の生活費とは別に年間で30万円ほどは余裕を持って準備することが必要です。

手取りの給与で最低でも210万円以上もらっている人でないと厳しい

この金額からご自身の生活で月々15万円ほどかかり、年間で180万円で抑えることが出来たとしてもそこから犬を飼う上で必要となる30万円を準備することが必要なので、手取りの給与で最低でも210万円以上もらっている人ではないと一人暮らしで犬を飼うことは非常に難しいです。
いくら普段から節約をしていても、自分が予定していない出費が重なることも考えられます。

そういった場合でも安心して生活を過ごすためにも、年収で300万円近くある必要があります。
もし住んでいる家が持ち家で家賃が不要であったり、ファミリーで生活していて共働きしている場合は金銭面的にも、お世話の部分でも分担することが出来るので犬を飼うハードルが低くなると言われています。

まとめ

以上、犬を飼う前に知っておきたいことをまとめてみました。
一読されてどんな印象を持ったでしょうか?
犬の飼育は思ったよりも大変ですので、もし購入するのであれば家族であればしっかりと話し合って決める必要があります。

参考になるサイト
みちくんのわんわん犬究所 | 犬を飼う前に読んで欲しいブログ

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